2010.07.02.金曜、晴れ

散歩の途中で羽化したばかりのチー蝉を見つけた。
悪がきの根性が直りませんね。つい手にとってしまった。
まだ羽に透明感が残っていてびっくりするほどしっとりとやわらかく触ってはいけないものを触ってしまったような感触だった。つい取り落としてしまい、そのまま飛んで行けと心に念じたが飛び立つ力がなくてバタバタしながら草むらに落ちた。僕は命乞いをする鳥や虫を知っている。羽化したばかりのこの蝉も「見逃して!」と言ったんです。
僕はそれをしなかった。反省しながら小枝に止まらせて散歩を続けた。その下ではさなぎを作れなかった栗毛虫が蟻の大群におそわれていた。